小学生の時から陸上を始め、中学生になり怪我が増えてきたときにムーヴと出会う。
その時のベストタイムが3000m10分30秒でした。中学1年の7月のこと。
3000mの学生が最初に目指すタイムは10分を切る。そんな学生多いというところ考えても30秒も遅いタイムです。
ここから彼のサクセスストーリーが始まった。
日々の練習量を確認すると部活が週5回、そのあとクラブチームの練習で週3から4回。
これは過剰すぎる。練習量を半分にしてその代わりに身体の状態を整えるための身体感(たいかん)トレーニングを行いました。身体感トレーニングの量は尋常でない。
ムーヴに来たときは腰の状態も思わしくなく真っすぐに歩くことが困難であった。
出会いから一か月後の新人戦地区大会3000mのタイムが10分30秒から9分30秒にジャンプアップ。もちろん自己ベスト更新です。しかも1分も。
ムーヴでトレーニングをしたからこうなったのかと言えば“NO”です。
それよりも彼が勇気のいる決断をしたからです。それは練習量を減らすことです。
きっと不安で不安で仕方がなかったと思います。その休んでいる時間はとてつもない量の身体感トレーニングを行っていたとお母さまから聞きました。
ムーヴで成功する人の多くは、手に入れたいものがある。それを手にするために何かを捨てなければいけない。決して楽しいことばかりではない。その過程は“血を吐く”ような努力が必要です。その後新人戦から2週間後県の新人戦で9分10秒の結果で第2位になった。本当に素晴らしい結果だったと思います。練習方法や考え方を変えれば誰でもこのような成果を出せます。しかしその道のりは並大抵ではないと言うことは当然のことです。まだまだ彼のサクセスストーリーは続いています。今後が楽しみです。