コーチング ~褒める、叱るも間違っている~

カウンセラーでもある私は、褒めることも叱ることもしません。

私が指導する各教室、トレーニングは面白いから続く。しかしあり得ないほどつらい。

ではなぜ続くのか。それはいつも見られているからです。そしてみているよと伝えています。

現実はどの競技の指導者もやたらと怒る。たまに褒められますと言うのも耳にします。しかしどちらも思ったほどの成果が出ていません。とあるチームでは学生がにこにこやっている。しかし私から見たらそれはふざけているレベルのにこにこである。真剣さに欠ける楽しさは本気で競技をする上では必要がないと感じる。

 

褒めると伸びるという人がいますが、それは過剰に行うと褒められなければ行動しない子供が生まれます。承認欲求が高まります。

叱って育てられた学生は、人の顔色ばかり見て失敗しないように行動します。必要以上の行動をしなくなることが多い。

ムーヴでやっている方法は、事実を伝えることです。出来た出来ないは伝えない。それは本人が一番分かっているからです。何が良かったのか、何が出来ていないのか、それをどうしたら出来るようになるのかを考えさせるようにしています。

何よりも指導者の本気が伝わったら、必ず学生は伸びます。

 

先日機会を頂いて野球を指導してきました。声の出し方を指導しました。その時に学生は疲れたが楽しかったと言っていました。なぜ楽しかったのかと言えば、たかが2時間くらいの指導で私が声が枯れるほどの声を出して必死に伝えたからです。

学生は本気で指導する人にしか反応しません。

私が様々な競技を観ていて、指導者に不満を持っている人は、指導者の本気の姿が見えないからだと思います。私は、父兄とよく会話をします。学生と会話をします。そうしなけば私の考えが伝わらないからです。是非チームをよくするためにみんなで知恵を出し合ってほしいと思います。

対話が大切です。何よりも指導する側の本気の姿勢を見せることが大切です。