名著 ~覚悟の磨き方 超訳吉田松陰 「心13」

本文より

 

心を向ける先

うまくいっている人を見ると、気持ちが焦ってしまいます。ついている人をみると、自分の運のなさに腹も立ちます。でも、そんなものは巡り合わせだから、気にしなくていいのです。

そんなことに関わっている暇はありません。

一刻も早く、「自分が今やらなければならない、一番大事なことはなにか?」をはっきりさせてください。悩むべきは、そのことだけです。

 

 

余計なことは考えない

いつか裕福になれるのか。

それともずっと貧しいままなのか。

いつか評判を生むことができるのか。

それともずっと誰からも相手にされないのか。

そんなことは知りませんし、考えてどうにかなるものでもありません。できるのは自分に与えられた仕事を一つひとつやり終えることだけです。

 

 

なんでもやってみる

出来ないのではなくて、ただやっていないだけです。まだやったことがないことを、

「怖い」「面倒くさい」「不安」と思う感情は、過去の偏った経験が作り出す、ただの錯覚です。

実際にやってみれば、意外とうまくいくことの方が多いのです。

 

得を考えるのが損

結果が様々です。全力を出せたかどうか、それだけを振り返りましょう。正解なのは、それだけですから。

 

 

誇りを見直す

過去の成功を再現しようとしたり、そこそこの収入を得て、それを維持しようとしたりすれば、表面的などうでもいいことに振り回されることになります。

一方、どんなに地味に見える仕事でも、本気になって取り組んでみれば、そこから簡単に人生の喜びを得ることができます。

どこに意識を向けるべきか、心は最初から分かっているんです。

 

自分の心に嘘をつくな。

他人、社会はどうでもいい。

どんなことをしても、自分のこころは自分を見ている。