みんなの店 ~顧問のつぶやき~

うたた寝をして、本格的に寝ようと思って布団に入っても眠れず、販売会を終えてこの2日くらい考えていたことをつぶやこうかと思いパソコンに向かっている。

 

みんなの店を始めるまであまり深く考えなかった「適正価格」とはなんぞや。

・無人販売はなぜ安い!?

・スーパーとデパートで、同じものなのに値段が違う!?

・同じものが人によって値段の感覚がちがうのはなぜ!?

本来無人販売はそこで採れたもの(採れたて)が売りである。採れたてが「売り」であるなら高く値段設定していいはずである。デパートで朝どれの商品とあれば、高くても「バカ売れ」です。

お釣りの観点からこの価格なのかもしれない。深い理由は分からない。

本来は「適正」な価格設定をすれば、農家だけでも成り立つと思う。もちろん環境で大きく変わるので一筋縄ではいかないはいうまでもない。

次に人の価値観。同じものでも感謝や想像力のない人は高いと思うだろうが、いろいろな人の手を介してここまで育った。且つ採れたてと想像すれば、新鮮、安全が担保されていると容易に考えられる。むしろ「安い」と思うのではないだろうか。私たちは今1次産業にも携わっている。どれだけの苦労があるかが分かる。日本の農業が衰退しているのは、消費者に「価値」「適正」を伝えられていないからだと思う。立場が変われば、買う側のモラル、知識、想像力のなさを痛感する。私も少し前までは、そちら側の人間であったことを恥ずかしく思う。幼稚園児、小学生が田植えや収穫の体験をする。しかしほとんどの人が体験しただけで終わっていて、何も生かされていない。教育の力が試されていると思う。

「みんなの店」は、教育では到底なしえないことを体験するのではなく、生きる糧になるようにしたいと思っている。間違っても経営者を作るわけではないし、この程度で経営者になれるわけではない。人として大切なことを学ぶ。たとえば「感謝」をすること。お金を稼ぐことは本当に大変なんだと言うことを知ってほしい。親への感謝。物が食べられる。農家さんへの感謝。いろんなことが「当たり前」ではないということを学ぶ。次に「チャレンジ」し続けること。大人になると無駄な経験値ばかり積みあがって、常識、経験値内の行動しか出来ない。新しいことを生み出すことなど皆無だ。いろんなことに「チャレンジ」する力を身に着けたい。最後に「気づき」(モラル、配慮)を持ってほしい。他人を思いやる力。常に周りに目を配ることが出来れば、「チャンス」も生まれたりする。学校、家庭では教えることが難しい分野を地域社会に貢献する、活動が出来ることに感謝することを通じて学ぶことが出来れば、今後の長い人生に大きく影響を及ぼすと思っている。

今回の活動を通じて、いろいろな人に活動を知ってもらえて、新たに話しを頂けたり、称賛を頂けたりもしている。まだまだ未熟部分がほどんどである。何度も何度も失敗して成長出来ればそれでいい。初めから上手くいく必要もない。

失敗こそ学びのチャンスです。それを損なわないように全力で「失敗」の環境を守りたいと思う。

興味がある方はお気軽にお問い合わせください。