名著 覚悟の磨き方 超訳吉田松陰 「志4」

本文より

 

大事と小事

私は何千年という未来にかかわる仕事をしています。それに比べたら、出世とか成功なんて、

この身ひとつにかかわるだけの、ほんのささいな出来事です。死んだって、泣く価値もありません

 

 

空は見ている

できることは本当にちっぽけなことかもしれません。とうしても新しい歴史の一端を担いたいのです。この燃えるような熱い気持ちを、たとえ一人も分かってくれなかったとしても、

この空だけはしっかり見てくれていると信じて、進みます。

 

 

偉人たちの夢

焦って動かないことです。何をするにしても「本当はどうなればいいのか?」と目的を定めることが一番の近道です。

いつでもその余裕を残せるように、定期的に頭の中を整理しておいた方が良いでしょう。整理しても、うまく目的が定まらないと言うのなら、偉人たちが一体どうな想いで、どんなことを目指していたのか、本で調べてみればいいと思います。

 

 

思い出すべきこと

能力の高さや、評判とは関係なく、あなたにもひとつくらい、得意なことがあることでしょう。

いったん他のことは中止して、その得意なことに使えるすべての時間とすべてのエネルギーを集中させてみてください。忘れているのは、その覚悟ですよ。

 

 

その先には愛がある

心からやりたいと思うことはなんでしょうか。

それを「やりたい」と思うのはなぜでしょうか。

自分の欲求をとことんまで追求すれば、皆、同じところに行き着きます。「自分は自分のことを愛している。そしてそれと同じくらい、皆のことも愛している」ということに。

その性質は、天とか神様が作ったもの。天とか神様というのは、元々愛が好きなんですよね。

 

 

欲しいものはすでに持っている

今あるものを味わい尽くしましょう。

もう十分に受け取っているはずだから。

そういう態度を続けていれば、他人が手に入れたものを欲しいとは思わなくなってきます。

欲しがらないでいると、寡欲であるという評判が加わるから、他人が着飾っているものも、自然に欲しいとは思わなくなってきます。

楽しみはいつも自分の中にあるもので、環境は自分の幸福感に、なんら影響を与えるものではありません。

 

時代ではなく人です。いつの時代も優れた人はいる。考え方と行動は誰でも覚悟があれば変えることは出来ます。すべては本人次第です。