本文より
学び上手
本当に知恵のある人は、自分の知識を披露するよりも、人に質問することを好みます。
一見くだらないように見える話も、注意深く観察して、大切なことは見逃しません。
つまり自分は才能がない、性格が悪いと落ち込むよりも、人の才能や知識を、まるで自分の持ち物であるかのように考えた方が賢いということです。人のやさしさとか思いやりも、口先で褒めるのではなく、まるで自分のもののように愛せればいいです。そうすれば、あらゆる人達の力が加わって、いまよりもっとすばらしいことができるはずなんです。
学びの賞味期限
優れた人の話しや文章に触れて、自分も真似してみようと思うことは簡単です。しかし学んだ今すぐ、その気持ちを行動に移して、結果を出してみれば、その学びは二度と自分のものにはならないでしょう。
今の人と昔の人
「昔の人はすごかった」
と遠い目をするような輩にろくな人はいません。
昔の人も、今の人も違いなどなく、
昔のでも小者は小者、凡人は凡人ですし、今の人でもヒーローはヒーロー、チャレンジャーはチャレンジャーです。
時代の勢いがあるときは、ヒーローが活躍して、小者がなりをひそめますが、時代の勢いが弱まってくると、小者が権力を持って、ヒーローが現れにくくなります。
時代によって、小者が幅を利かせる、おとなしくなる、という違いこそあれ、今も昔も「自然の力」と「人の道理」というものだけは一瞬たりとも変化したことはありません。
ヒントを無駄にするな
多くの本には、素晴らしい人生を送った人や、賢い生き方をしている人の発言や行動が記録されているわけですが、
「それはあくまでも本の話、自分とは関係ない」と、頭でっかちな人ほどよく言います。
本当に知恵をつけたいと思うなら、賢い人の言ったことや、やったことを、「結果論だ」と斜にかまえたりせず、とりあえず試してみてはいかがでしょうか。
行き詰まった時はいずれかを
歴史に関心がなく、心に友もいないとなると、すぐにつまらない人間になってしまします。本を読む。仲間と会う。これが、古い自分から脱皮するための道です。
本の持つ力
どんな本でもいいです。
本を開いてみれば、その瞬間、人生が変わるかもしれません。本にはそんな可能性を持った言葉が無数に転がっています。でも読む人はあまりいません。読んだとしても、ほとんどの人は本に書かれている教えを真似しようとしません。一度、真似してみればいいのにと切実に思います。
ひとつでもいいです。実際、真似してみたら驚くことだらけです。そうしたらこんなこともできるじゃないかと、他にも試してみたいことが溢れてきて、そのうち、
「これは一生かかってもやりきれないな」
と気づくことになります。もっと早くやれば良かったと。
ああ、とにかく、真似してみれば間違いないんです。これは、わざわざ言うことではないかもしれませんが、言わずにはいられないのです。
時間は矢のごとく
僅かな時間も惜しい。
そう感じないんであれば、
その勉強は身になっていません。
惰性でいやいや続けるよりも、
どうすればその勉強にのめり込めるのか、
きっかけを探した方が良いでしょう。
我流でやらない
過去のやり方なんて、どうでもいいですか。
独自の考え方で、いけるところまでいきますか。
先人のたどった道筋を参考にしないなんて、
どれだけ遠回りする気なんですか。
惜しみなく教え、頭を下げる
「あいつはよく勉強している」と言われるような人は、よく本を読んだり、調べ物をしたりしている、ということではなく、その道をきわめようとしています。それもただその道をきわめようとするだけはなく、後からやって来た者に対しては、自分の知っていることを惜しみなく教えようとしています。
さらに「この道においては先輩」だと認識をしていれば、相手の年齢や役職がどれだけ下だとしてもこだわらず、頭を下げて教えを乞います。
技術はずいぶん進んで、情報収集をする人は世の中にあふれ返っています。しかしそんな風に道をきわめようとする人は、ほとんどいないんです。
勝つ人と勝ち続ける人
勉強なんか出来なくたって、最善を尽くせばそれでいい。ですが勉強している人が、最善を尽くしたら、それには絶対かないません。
いつまでも一線で活躍するつもりなら、勘や経験だけに頼らず、本質を学び続けることを怠ってはいけません。
未知なるものの価値
新たに知ることが、新たな行動を生みます。
きでるということは、すでに知っているということです。できなければ、反復しましょう。
本当に大事なことが書かれている。時代ではない。いつの時代も「人の道理」は変わらない。
意識の差なのかと思う。いい言葉を知ったでは何も変わらない。知ることではなく、その先の行動が差を生む。先人の知恵を参考に行動をしてほしい。新しいところへ一歩踏み出す勇気が大切なんだと思う。大変だからやらない。それでは大きく変化はしない。大きく変化するから「大変」というのだから。同じことを繰り返すのはいい加減止めよう。新しい結果は、新しいことをやらなければついてこない。