名著 ~覚悟の磨き方 超訳吉田松陰 「心7」

本文より

 

頭と心の関係

ご存じんの通り、

すべての人の心には善と悪が同居していて、

その心が良いことも、悪いこともさせます。

 

では”性善”というのはどんなものかと言えば、

それは万人に生まれつき備わっているものですが、やむにやまれず「いいことをしたい!」と思ったとき、そうさせる心、それが”性善”に間違いありません。ですが、間髪入れずに湧き上がる。

「名声が欲しいから」とか

「得をしたいから」といった欲望が、「善」を邪魔してしまいます。

こういった欲望は、「善」を頭で考えるから、生まれてしまうのです。

この頭から生まれるものを、相手にさえしなければ、正義は実行できます。

頭のために、心をすり減らすほど愚かなことはありません。頭は心を満たすために使うものです。

「心から満足できる行い」にもっと敏感になりましょう。