名著 覚悟の磨き方 超訳吉田松陰 「士6」

本文より

 

すぐに育つものはない

「人を育てなさい」ということは、

「一晩で別人のように変えなさい」

と言うことではありません。

思いやりと一貫性のある正しい態度を、

沐浴のようにじっくりと浴びせ、

しみついていたものが自然と流れ落ちていくのを待ちましょう。そして本人も気づかないうちに、悪いものから遠ざかり、良いものへと移っていく、その様子を近くで見守り続ける。

できることは、ただそれだけです。

 

 

先駆者の思考

「何が得られるのか」は後。「自分たちがやる意味」が先です。

群れから抜け出したかったら、考え方の順番を思い切って変えてみることです。

 

 

腹が座っている人のおまじない

「一生やり続ける」すごくシンプルですが、

これほど多くを語る言葉もありません。

みだらな誘惑、未知の物事に対する恐怖、

手軽な安心感、どれも乗り越える事ができるのは

「一生やり続ける」この言葉が

背骨に叩き込まれている人だけです。

 

 

ミスを認め、失敗を責める

失敗しないことは、自慢になりません。

なにも失敗していないということは何もやっていないと言うことだからです。

自分の立場を守ろうとしないで、

あれは失敗だったと潔く認めましょう。

どんな大きな失敗でも、次に改めれば決して無駄にはなりません。

 

 

使える部下がいないという勘違い

リーダーは忘れてはいけません。

才能のある部下がいないのではなく、

部下の才能を引き出せる人物が、

まだこの場にいないだけだということを。

 

 

隠しきれるものじゃない

評価する人が誰もいないところで、

どれだけ人の悪口を言わずにいられるか。

善行を重ねられるか。正々堂々と戦えるか。

一生懸命に働けるか。

それらの行いがすべて「人間性」として表れます

 

 

指導者である私には、耳が痛い内容ばかりです。

指導者、教育者、保護者には、是非考えてほしい内容です。

私もこころして生活をしたいと思います。