名著 ~覚悟の磨き方 超訳吉田松陰 「志5」

本文より

 

埋められないもの

自分にとって、なにが恥でしょうか。

義理を欠いてしまったことでしょうか。

まだ実績がないことでしょうか。

能力が足りていないことでしょうか。

役職や年収が人並み以下であることでしょうか。

人からあまり好かれていないことでしょうか。

ですが、人から敬意を集めようと、いくら努力を重ねても、空しい感じられてしまうのは、自分の力でどうにかできるのは、自分の内側にあることしかないと、すでに分かりきっていることだからです。

 

 

成功者の法則

後に大人物になった人が、共通していってきたことは、昔も今もたったひとつのこと。

それは身の回りに注意深く目と耳を傾けて、どこかで、まだ世に出ぬ才能を見いだしたら、他人がいくらその人のことを悪くいっていたとしても、

ためらうことなく声をかけ、交流することです。

 

 

失敗するほど燃え上がる

私が立てた計画は、今まで数えきれないほど頓挫しています。しかし頓挫するために、私の志はますます大きくなっていきます。想像してしまうからです。障害を乗り越えたのちの世界を。

 

 

ここからはじまる

今、立っているこの場所を、日本をもっと素晴らしい国にするための、出発点にしようと思います。ここは本当におんぼろですし、田舎ですし、ちっぽけなところですが、私はその希望が叶うと信じています。

 

 

役割が人を作る

大自然の掟として、すべての生物にはそれぞれ与えられた役割があります。どんな仕事でもいいのです。ただその仕事だけは、なにが起きていも責任を持つ。絶対に逃げない。面倒に巻き込まれても、笑って「これが自分の仕事だから」心のそこから言えたまさにその時から、命が宿るのです。

 

 

恥ずかしがらずに手を差し伸べる

人が自分のために動いてくれないのは、

自分が人のために動いてないからです。

周囲に想いが伝わらないのは、そもそも自分の志が浅いからです。

自分の身の回りだけではなく、世の中のことを見てみましょう。役に立てることは、いくらでもあるのです。あなたの助けはきっと必要なんです。知らんぷりするなんて、別に格好良くありません

 

 

凡人の評価

やると宣言したことをやりきることが出来る人に対しては拍手喝采ですが、もしも失敗してしまったらそのまま牢屋送り。世間の評価とはそのようなものです。ただ知らされた結果だけを見て、手放しに称賛したり、激しく非難したりする。

せめて、その仲間にだけはならないでください。

 

 

今も昔も変わらないものがある。分かっていても実行するのは極めて困難だ。だからこそ重要なことなのだとも思う。