名著 覚悟の磨き方 超訳吉田松陰 「志2」

本文より

 

どう生きたいか

他人からバカにされたくない

皆そればかり気にするものです

家がおんぼろだとか、服が時代遅れだとか

ろくなものを食べていないとか

しかし、人は危ういものです

生きている時は生きていますが

死ぬときは、もう死んでいるわけです

今日はお金があっても、今日は一文無しかもしれませんし、今日は皆から愛されていても

明日は皆の心が離れているかもしれない

ですから、私が大事だとおもうのは

ただ「自分はどう生きたいか?」

その方針に従って生活することなんです。

それが人の道というものじゃないでしょうか

 

 

うまい飯を喰うために

たいていの人は日に三度の食事をするわけですが

お金を持っている、持っていない

仕事をしている、していないとは関係なく、

なんの手柄もなく「メシを喰っている」人は

(自分は世の中の有用なものを食い潰してしまっているんだ)と、どうしても自覚してしまうものです。そんなときは毎日、何度も反省して、

今日はひそかに泣いたっていいですから、

いつか大きな手柄を立てて、

心からおいしいご飯を食べましょうよ

 

 

 

自分と夢にとどまらずみんなの夢に

自分のところだけではなく、

この分野そのものを良くしていこうという志を立てて、いっそ世界をまるごと抱きかかえるくらい、心のスケールを広げてみる。

まずはこちらから、競争相手に対して敬意を示していく。人物と会うたびに、

その人ならではの技術、才能、知識を認めていく

そうすれば、三年か五年もしないうちに

その組織の人材は、他に比べることがないくらい

素晴らしいものになると思います。