名著 ~覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 「知4」

本文より

 

知識だけあっても尊敬されない

どれだけ知っているかによって、優劣が決まる。

そんな価値基準で生きられるのは、学者の集まりだけでしょう。自分のやるべきことに向かって、

熱く生きている人は、むしろ知識太りを恥じるものです。

 

 

本質を知る

本質とは、語らずともただそれだけに触れただけで、分かってしまうもの。あまりの美しさに、拝みたいような気持ちにさせられるもの。

そのくせシンプルで、分かりやすく、身近なものとして感じることができるもの。

 

 

知識と行動

知識は、過去のこと。

行動は、今これからのこと。

したがって、行動を起こす前に、まず知識を疑うこと。

 

 

確かめるまでは語らない

物の良し悪しを言うのなら、せめて、そのことについてよく調べてから言って下さい。理解もせずに文句を言って、満足しているんじゃありません

 

 

 

知識を血肉とするには

「人に教える事」を目的にしたときから、学習の軸はぶれ始めてきます。わざわざそんなことを考えなくても、新しい知識を得た時にいつもその知識を「自分ならどう役に立てるか」と身の回りのことに照らし合わせるようにしていれば、誰になりを質問されても、堂々と答えられるような人になるんです。

 

 

学者と武士

私は学者でありたい。私が理想とする「学」とは本を山ほど読んだり、自分の考えを広めたりすることではなく、自分の生き方を追求し、世の中の役に立つものを届けることです。

私は武士でありたい。

私が理想とする「武」とは、喧嘩の腕を磨いたり、権力を手に入れたりすることではなく、何に対して命を注ぐかを明確にし、その迷いを断ち切ることです。

 

 

意識したいことばかりです。