「リカレント教育」とは、義務教育期間や大学で学んだ後に、「教育」と「就労」のサイクルを繰り返す「教育制度」のことを指す。スウェーデンの経済学者・レーンが提唱し、1970年代に経済協力開発機構(OECD)で取り上げられたことで、世界的に知られるようになった言葉だ。もともとの「リカレント(recurrent)」という単語の意味は、「反復」、「循環」であり、ビジネスシーンでは「回帰教育」や「循環教育」と訳される。社会人になってからも必要に応じて学び直すため、「学び直し教育」、「社会人の学び直し」とも呼ばれている。
「リカレント教育」に似た言葉に、「生涯学習」がある。社会人を対象とした「リカレント教育」を「生涯学習講座」として開設している大学もあり、明確な区別がない場合もあるようだ。しかし実際には、「目的」と「内容」が違うため、注意が必要である。
「リカレント教育」の目的は「仕事に活かす」ことであるのに対し、「生涯学習」は「人生をより豊かにする」ことだ。また、内容も、「リカレント教育」では、修業中や修業後も働くことを前提として、仕事に活かせる知識に限定される。一方、「生涯学習」では、仕事に直結しなくても、趣味やスポーツ、ボランティアといった「生きがい」に通じる内容も含まれる。「生涯学習」に含まれる形態の1つが「リカレント教育」だといえよう。
日本は、このシステムがほとんどない。
学び直しという概念もない。
人生100年時代。大切な思想だと思う。
最近「無知の知」知れば知るほど自分の無知が分かる。これが大切なことなのだとわかった。