非認知能力とはこれ!という共通の決まった定義は存在せず、国や研究者などによって異なる見解が示されています。その中で、国内で比較的有名で整理されているものとして、以下の15種類が挙げられます。
・誠実性……課題にしっかりと取り組むパーソナリティ
・グリット……困難な目標への情熱と粘り強さ
・自己制御・自己コントロール……目標の達成に向けて自分を律する力
・好奇心……新たな知識や経験を探究する原動力
・批判的思考……情報を適切に読み解き活用する思考力
・楽観性……将来をポジティブにみて柔軟に対処する能力
・時間的展望……過去・現在・未来を関連づけて捉えるスキル
・情動知能……情動(自分の気持ち)を賢く活用する力
・感情調整……感情にうまく対処する能力
・共感性……他者の気持ちを共有し、理解する心理特性(こころもち)
・自尊感情……自分自身を価値ある存在だと思う心
・セルフ・コンパッション……自分自身を受け入れて優しい気持ちを向ける力
・マインドフルネス……「今ここ」に注意を向けて受け入れる力
・レジリエンス……逆境をしなやかに生き延びる力
・エゴ・レジリエンス……日常生活のストレスに柔軟に対応する力
※ 出典:小塩真司「非認知能力: 概念・測定と教育の可能性」(北大路書房)
上記の通り、非認知能力は、自分や他者の感情に関する受け止め方やコントロールに関する領域が多く取り上げられていることが特徴です。