名言 草枕より

「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」 <夏目漱石の「草枕」>

 

知・情・意の三つを表現したものです。
この三つの内のどれに傾いても、色々と問題が生じてきます。これは、今もまったく変わっていませんね。
危機の時こそ、人の本性が浮き彫りになる。今、目を開いてよく見ておくといい。

明治の初期は、海外から個人主義が輸入されて、個人が少しづつ強くなってきた時代です。
漱石もイギリスに留学して、日本に知識を持ちかえりました。
自分の主張を通そうとすると、旧来の考え方と相容れないことが多く、かなり葛藤があったと思います。